淡々と

ストレスをためない

右に出るものなし

私の性格の悪さ、右に出るものなし。

これが私の自己分析だ。(ここは私の日記帳です)

 

私は、小説を躊躇なくスラスラと書ける人間を、自己陶酔しがちの人間だと思っているきらいがある。(冷静に分析してそう考えているのではなく、感情で思っている。小説が書けることと自己陶酔は関係ないと理解はしている)

そして、私は自己陶酔する人間があまり好きじゃない。

昔、ピアノを習っていたとき、吹奏楽部で楽器を練習していたとき、演奏中にやたらと揺れる人たちがいた。

私はリズム感が皆無であり、かつ演奏を楽しんだことがない人間なので、音楽に乗って演奏をするということが良くわからなかった。

プロは揺れる。なので、私は彼らのその行動に対して、プロの真似をしているんだな上手い人の雰囲気を出して自分に酔っているんだろうなと思い、なんかちょっと恥ずかしい感じがするなという感情を持っていた。

私たちは中学生でめちゃめちゃ下手くそなのに、上手い人のように揺れるのはどうなのだろうか。ちょっと自己陶酔? 勘違い? してる感じがするなぁと思っていた。認めたくないけれど、少しバカにしていたかもしない。(今思うと最低。自己陶酔したところでバカにする理由にはならない。書きたくなかったけど自己分析なので書いた)

私は絶対揺れないようにしようと思っていた。

彼らは多分、上手い雰囲気を出したくて揺れていたわけではなく、サンバのリズムが流れたらついつい体が動いてしまうみたいな感じで楽しく演奏していたんだと思う。

それを全く理解していなかった。

 

私はもしかすると、深層心理で小説を書かないようにしているのではないだろうか。楽器を弾くときに揺れないように気をつけていたように。

謎の自意識が、サンバのリズムに合わせて踊りながら楽しく小説を書くことを妨げているのではないか。私はダンスを習ったことがなくて、ちゃんとしたダンスは踊れないけれど、ダサくて下手くそな踊りなら踊ることができる。

謎の自意識から解放され、気分の良い時に誰もいない部屋で好きな音楽で踊るように、小説を書けるようになりたい。

 

終わり

 

 

小説の構成の話。三幕構成とか葛藤とか。

小説の構成もフラクタルですね。

今書いてる話、行き詰まっており(行き詰まってないことなどないのだけれど)、好きな小説でポエム要素がありそうなものを読んで色々確認しようと思った。

出してきたのは「Self-Reference ENGINE / 円城塔

ポエム要素、あるよね。

小説の真ん中あたりにミッドポイントがあるはずだと検討をつけて、文庫本の半分あたりを開いた。ちょっと読んだ。

前読んだときは、この話、わりと気に入ってた。

この小説の葛藤なに? と思って読んだら、「ジェイとリタが再び会えるかどうか」が葛藤で「結局二人は幸せに暮らす。」ってのが結末のように見えた。

この葛藤と結末、つまらなくないですか。この葛藤と結末、これをお話しとして成立させるためのものであって、そこが面白さではないよね。

私は作者がなにを思って書いたかわからないけれど、その葛藤を書こうとしてこれを書こうとしたとしたら、つまらなくないですか。

葛藤なんて、形だけあればいいのかもしれない。

葛藤と結末は、書きたいことじゃなくてもいいのかもしれない。適当に形だけの葛藤と結末を用意して、中身は好きなこと書いたらいいのかもしれない。