お通夜

お通夜なのでお寺に泊まっている。
線香を絶やさないように起きている。眠い。
飲み会の時、近い親戚は思い出話をしてみんな泣いていた。
私はこういう雰囲気が苦手だ。あまりお酒を飲まないからかもしれない。

泣くような気分にならず、泣いている人を慰めたい気持ちも起きず、疎外感を感じた。
居心地が悪くどうしたらいいかわからなかったので、布団をひく作業をすることで話の輪から離れ、誤魔化した。

「ほら近くに行って顔を見てあげて」とか「側にいてあげな」とか親戚から声をかけられると、泣くように圧力をかけられているような気がして困ってしまう。
泣かないとサイコパス扱いされるのではないかと思ってしまう。

みんなは本当にべちゃべちゃに泣く。何回も泣く。きっと本当に悲しいんだろうなぁ。
実は私は、みんなが何に悲しんでいるのかピンときていない。故人に対して何かをできなかったとかの後悔とかなのかな。もう会えないから悲しんでいるのかな。

私は遠方に住んでいるので、故人と数年に一回しか会わないから、亡くなっても生きていると私が思えば私の環境は生きてきる状態と変わらないので、すぐには悲しくないのかもしれない。
亡くなった状態はもう変わらないので、そんなに急いで悲しむ必要はないよなぁと思う。
多分、私がそんなようなことを言ったら理解されず、酷い人間認定され、あんたはあんなにかわいがってもらったのに…と泣きながら責められることが予想できる。だから、余計なことを言わないように黙っている。

明日はお葬式。


追記
読みなおして思ったんだけど。
私は自分のことしか考えてないから、泣いている人の気持ちがわからないのかもしれない。
泣いてる人は、故人に感情移入して泣いているのかもしれない?
90代だし、病気でもなくボケてたわけでもなく、急に亡くなったので、大往生だと思うんだけど。
「死」が寂しくて悲しくて泣いているのかもしれない。
わからないけど。